江戸時代から明治時代にかけて、函館のほうから日本海を通って大阪まで、米や昆布等を運びよった「北前船」っちゅうのがあったんじゃ。この北前船が止まりよった中継地点には必ず言うてええほど「麩」が伝えられた跡があると言われちょるんじゃ。当社がある山口県でも、県の西の端にある下関に北前船が来よったんじゃ。そういう流れで、山口にも「麩」が伝わるようになって、竹内食品でも「ふ」をつくりだしたんじゃ。これが100年まえなんじゃ。
うちが造りよる『安平麩(あんぺいふ)』は、丸うて、ふっくらした形をしちょるんじゃけど、この形が、日本で最初に作られた「焼き麩」の形なんじゃ。
『安平麩』は、山口(山口市・宇部市・阿知須町・小郡町)じゃあ、仏事の供え物や一品料理(精進料理)として昔からよぉ食べてもらいよったんじゃ。仏事等をかんたんに済ますようになった今でも、まだ『安平麩』を仏事に使うてくれる風習は残っちょるんよ。 先々代が明治時代に『安平麩』を造りはじめ、今現在までその伝統を守り続けて来ちょるんじゃ。「伝統の火を絶やしちゃいけん」、「後世にこの伝統的な食材を残さんにゃぁ・・」...そういう気持ちからなんじゃ。今後もお客様にええ(良い)商品をお届けできるように、『麩の王様・安平麩』をつくり続けていきたいと思うちょります。 |